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寄り道

100_1798 今頃の季節 子供の頃は楽しくてしかたがなかった。

「寄り道をしないで 真っ直ぐ家に帰りましょう」

もちろん 学校で言われていることは知っている。

普段は 大人の言うことをちゃんと聞く良い子の部類に入っていただろう私でも 春の終業式や始業式の日などは お昼ごはんまでに 家に帰ればOKと決めていた。(もちろん 友達と私との間で)

田んぼのあぜ道に生えているペンペン草(なずな)で遊んだり 片手に持てるだけのフキを摘み取ったり おおいぬふぐりの青い可憐な花を飽きるまで眺めたり あちらこちらから顔を出している 新しい命に心奪われ 春の匂いを満喫した。

家までは 普通に歩けば30分ほどの距離だったが そんなこんなで2時間ほどかかった。

手にしたフキで 母は 全てを察したのだろう。

「今まで 何をしてたの?」とも聞かず 渡したフキを受け取って 笑顔で「ありがとう。」と言った。

近年 「子供の片手分のフキをもらっても どうしようかな・・・と思ったよ。でも あんたがあまりにも得意そうに差し出すから ありがたく頂いといたけど・・・。」と母から聞かされた。

豊かな子供時代を過ごせたのではないかと 今になると思う。

知識としてではなく 感覚として 今でも鮮やかによみがえる 春の息吹を知った頃だった。 

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