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ドロップス

100_1481 「もしも、私の居ない間にKさんが来はったら、これ渡しといてくれへん?」家の前に車が止まり、ドアの下から杖が見えた時、母にそう言われたことを思い出した。

預かっていた物を持ち、車に駆け寄ったのは、母から「かなりの高齢やし足が不自由で、電話をしたくても出るまでに大変やから、ついでの時に寄るってゆうてはったんや・・・。」と聞かされた為だ。

「あー、わざわざ持って来てくれたん?おおきになー。」そうおばあさんは言い、私に手を出すように言うと助手席に置いてあったドロップの缶を手にした。

「ドロップ、あげよう!」
「すみません、それじゃ、せっかくやから1つだけ下さい。」

私の手のひらの上で、缶は2~3度上下した。
「何が出るかは、お楽しみやで・・・。」
手のひらには、レモン・オレンジ・ハッカ味の3つのドロップが乗っていた。

「こういうのはな、人間付き合いで大切なんや・・・。」

そのおばあさんは、それから4~5分世間話をして帰っていった。
その間中、ドロップは私の手の熱でジュワ~ッと溶けており、久々の感覚を私は楽しんでいた。

子供の頃、近所のおばちゃんにもらったドロップを、里の母にいつも「もらったら、ちゃんとお母さんに見せてからね。」と言われていた為、バカ正直にも小さな手に握りしめ帰った時には、イチゴ味とチョコレート味が一体化していたのを見た母親は、たぶん(この子は、どうやって育てたらいいのやら・・・。)と思っただろうな・・・と昔を想い出し苦笑した。

「蛍の墓」のあの女の子のことも想い出し、けっして感動的なおいしさではなかったが、感傷に浸るには十分なドロップの味を久々に満喫した。
(*^_^*)

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