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丹沢で見たもの

100_1160_1 もう20年ほど前の話になる。山に逃避していた時期があった。全てのわずらわしさから逃げるために山へ行っていた。

2泊3日の行程で丹沢から帰った時に、もう山登りの必要性がなくなったことを感じた。あとは、楽しむだけだと思った。

登った時期に、その頂上にある山荘は改築工事をしており、屈強な男性が7~8人居たように思う。

山荘の守りをしていた夫婦が、20代の私たち3人をそれとなく見守り暖かなもてなしをしてくれた。そして、丹沢の夜明け前から朝日が昇るまでの大パノラマは、私の凝り固まった心をほぐし、再び地上でやっていこうという決意を持てるようにしてくれた。

山の上で、夜が明けるのを見たことがある人にはわかるだろうが、夜明け前の暗闇が徐々に明るくなるさまは、神々しさにあふれている。

天から黒・濃紺・紺・深緑・緑・黄緑・黄・オレンジ・赤・深紅と、初めて目にするグラデーションに瞬きもせず見入ってしまった。その様子を文章に書き表すことの出来ない自分をふがいなく思うほど、それはみごとなものだった。

急いで、服を着替え外に出ると、自然の営みと一体になった自分を感じて何とも言われぬ安心感や幸福感に包まれた。

山荘の夫婦も出てきてくれて、一緒にその感触を楽しんだ。

そういう瞬間を、あなたも持ったことがあるでしょう。地上に居ては気が付かないことが、山の上では一瞬にして理解できることもままあります。そして、山の上でなくてもそういうことは、起こりますよね。

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