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博士の愛した数式

読み始めたら、面白くて一気に読んでしまった。中に出てくる数字や数式についての新たな知識にふれることや、過去に習って忘れていたことを思い出したりする面白さもあったが、わたしが一番惹かれたのは、直線についての部分だった。

記憶が80分しかもたないという博士が、物語の語り部である家政婦に「直線を書いてみなさい。」と言い、広告の裏に菜ばしをなぞって直線を書くと、「これは、線分にすぎない。本当の直線とは、始点も終点もない。無限にどこまでも伸びていかなければいけないものだ。更に、鉛筆には太さがある。よってここの直線には面積がある。つまり、現実の紙に本物の直線を描くことは、不可能なのだ。」

私たちは、考えてみると便宜上の決まりと言うものの中で、暗黙の了解の上で暮している部分がいっぱいあるのではないだろうか・・・・。そして、それらが正しいものであると信じ込み、そこから少しでも外れようものなら、「それは、間違いだ!」と、いかにも自分は常識人で正しき者であるかのように振舞ってしまう。

直線についてふれた部分を読んだ時、自分の中の驕った部分を突きつけられた気がした。真実というものは、感じるものであって、目に見えるものの中には存在することが難しいのだろう・・・。

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